FX初心者は少額取引がおすすめ!ポイントや注意点を徹底解説
(写真=PIXTA)

DS:高額な投資資金が必要で初心者にはハードルが高いイメージのあるFXですが、実際には少額からの取引も可能です。本記事では、初心者がFX取引を少額から始めたほうがよい理由を、ポイント・注意点とともに解説します。

数十万から数百万円の高額な投資資金が必要で、初心者にはハードルが高いと思われがちなFXですが、実際は数百円程度の少額からの取引が可能です。少額での取引にはリスクを抑えて取引できる点をはじめ、さまざまなメリットがあります。

本記事では、初心者がFX取引を少額から始めたほうが良い理由を、ポイントや注意点とともに解説します。少額取引におすすめのFX会社や、FX会社の選び方もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

目次
1. FXは少額から始めることができる!
2. 初心者は少額から始めたほうがよい理由
2-1. 通貨単位が小さければ手軽に始めることができる
2-2. 損失時のダメージが小さく、精神的に余裕をもった取引が行える
2-3. 少額ならFX取引の経験を積みやすい
3. 少額取引におすすめのFX会社
3-1. マネーパートナーズ
3-2. LIGHT FX
3-3. 松井証券 MATSUI FX
3-4. SBI FXトレード
3-5. みんなのFX
4. 少額でFX取引を行う時の注意点
4-1. ロスカットされやすい
4-2. ポジションを放置しない
4-3. 得られる利益が少ない
5. 少額でFX取引をする上でのポイント
5-1. レバレッジは抑える
5-2. デモトレードで試しておく
6. 少額取引向けのFX会社の選び方
6-1. 取引単位が小さいか
6-2. スプレッドが狭いか
6-3. 充実したキャンペーンを開催しているか
6-4. 少額からの取引は可能か
6-4. 取引コストは安いか
6-5. 取引ツールが充実しているか
7. FX初心者は少額から!おすすめのやり方を紹介
7-1. 自分の取引スタイルを決める
7-2. 毎日1000円程度の利益を目指す
7-3. 取引コストはとにかく安く抑える
8. まとめ
9. 少額でFX取引する際によくある質問
9-1. Q:少額投資を希望するなら、取引数量の小さいFX会社がおすすめですか?
9-2. Q:スプレッドが完全に0になることはありますか?
9-3. Q:レバレッジを下げることのデメリットは何ですか?
9-4. Q:手数料のないFX会社を選んだほうがお得ですか?

1. FXは少額から始めることができる!

「FXは高額の投資資金が必要」
「FXはハイリスク・ハイリターンである」

などと考え、FX取引は初心者にはハードルが高いと感じる方も少なくないようです。しかし実際FXは、数百円の少額から始めることができます。また、ハイリスクになるかローリスクになるかは、取引スタイルによって変わります。少額から始めれば、リスクの低い取引で経験を積むことも可能なのです。

2. 初心者は少額から始めたほうがよい理由

「サラリーマンでもFXで月に数十万円稼げる!」と聞くと、FX取引による利益への期待が膨らみます。しかし、利益が期待できる反面、損失のリスクもあることを忘れてはいけません。特にFX初心者は、少額から取引を始めたほうがよいといえるでしょう。

少額から始めるメリットは以下の3つです。

    ・通貨単位が小さければ手軽に始めることができる
    ・損失時のダメージが小さく、精神的に余裕をもった取引が行える
    ・少額ならFX取引の経験を積みやすい

それぞれのポイントを詳しく解説します。

2-1. 通貨単位が小さければ手軽に始めることができる

FX初心者が取引を少額から始めたほうがよい理由の一つは、通貨単位が小さければ手軽に始めることができるからです。

FX取引では、各FX会社により「最低取引単価」が設定され、「1000通貨単位」または「1万通貨単位」が一般的です。通常の取引で必要な投資資金を計算すると、「米ドル/円」(1米ドル=100円と仮定)でこのようになります。

・1000通貨単価の場合
1000米ドル×100円=10万円

・1万通貨単位の場合
1万米ドル×100円=100万円

ところが、FX取引ではここに最高25倍のレバレッジをかけることができます。「レバレッジ」とは「てこの力」を意味し、担保として預けた証拠金の何十倍もの金額を取引できる仕組みのことです。レバレッジを25倍かけた場合、1000通貨単位では4000円、1万通貨単位では4万円の投資資金で始められることになります。

またFX会社の中には、「松井証券 MATSUI FX」「SBI FXトレード」のように最低取引単位を1通貨単位、「マネーパートナーズ」のように100通貨単位と設定しているところもあります。レバレッジを25倍かけると、1通貨単位では4円ほど、100通貨単位では400円ほどで始められる計算です。

2-2. 損失時のダメージが小さく、精神的に余裕をもった取引が行える

初心者がFX取引を少額から始めたほうがよいのは、損失を出してもダメージが小さいからでもあります。

大きな利益を得るには高額の投資資金で取引を行う必要がありますが、損失を出すリスクがあることも忘れてはなりません。
「株式会社RUNWAYS」が男女1000人を対象に行った「FXをやめた理由や取引期間についての意識調査」によると、FX投資家の約7割が1年以内に退場(大きな損失によりFXをやめること)しているとのことです。
退場者の取引期間は「半年~1年未満」が44.34%、「半年未満」が24.72%で、1日や数日でやめた人もいました。

FXをやめた理由で最も多かったのが「損をした・元手を失ったから」で、初心者が慣れないうちに高額の取引をすることにはリスクがあることが分かります。

FXを始めるなら少額からにして、損失したときのダメージを小さくするようにしましょう。

2-3. 少額ならFX取引の経験を積みやすい

少額から始めることで、初心者でもFX取引の経験を積みやすくなります。この経験がFX上達の大切なポイントだといわれています。

FX取引を始める前に行う、インターネットや本を通しての勉強も重要です。しかしたくさんの知識や情報を得ても、実際の取引では思うように成果が出ないことがあります。

「習うより慣れろ」はFX投資にも当てはまり、資金を失うかもしれないことへの緊張感や為替の予測できない変動などを継続的に経験し対処していくことで、FX取引上級者へと歩を進めることができるのです。

高額の取引で大きな損失を出すと、投資資金が底をついて退場する結果になりますが、少額からの取引では「失敗から学ぶ」余裕が生まれると考えられます。

3. 少額取引におすすめのFX会社

少額取引におすすめのFX会社を5つご紹介します。

いずれも最低取引単位が低く、初心者でも安心して利用できるサービスを提供している会社です。FX会社選びの参考になるよう、各社の基本情報に加え、特徴やおすすめポイントもピックアップします。

3-1. マネーパートナーズ

FX初心者は少額取引がおすすめ!ポイントや注意点を徹底解説

(写真=マネーパートナーズ公式ホームページより引用)

マネーパートナーズは、取引スタイルに合わせて「パートナーズFXnano」と「パートナーズFX」の、2つのコースを用意し、100通貨単位で取引できるFX会社です。特にパートナーズFXでの注文(PFXストリーミング注文)は、独自の非スリッページ仕様で「100%の約定率」を誇ります。

【マネーパートナーズの基本情報】

項目 詳細
取引手数料 無料
最低取引単位 100通貨単位(パートナーズFXnano)
1万通貨単位(パートナーズFX)
最低入金額 制限なし
通貨ペア取扱数 24通貨ペア
スプレッド パートナーズFXnano(原則固定スプレッド)
・米ドル/円:0.0~0.2銭
・ユーロ/円:0.3~0.4銭・ポンド/円:0.5~0.7銭
パートナーズFX(原則固定スプレッド)
・米ドル/円:0.3~0.4銭
・ユーロ/円:0.4~0.8銭
・ポンド/円:0.7~1.9銭
即日口座開設 可能
キャンペーン スプレッド縮小キャンペーン

【マネーパートナーズの特徴・おすすめポイント】

・取引単位は100通貨から!選べる2つのコース
マネーパートナーズでは、取引スタイルに合わせて選べる2つのコースを用意しています。

「パートナーズFXnano」は100通貨から運用可能で、初心者でも安心して取引できます。必要な資金は最低20円程度で、FX取引に慣れるまでの練習に最適です。
「パートナーズFX」は取引数量無制限で、全24通貨ペアでの取引が可能です。

・初心者に嬉しい手厚いサポート体制
FX取引のルールや画面の操作方法がわからないときは、フリーダイヤルやチャットボットを通じてスタッフによるサポートが受けることができます。また充実した動画セミナーにより、初心者から上級者まで幅広く多くの方に役立つ情報を提供しています。
そのほか「トレードレポート」は、1ヵ月の取引データをもとに採点・分析を行い、改善のヒントを与えてくれる便利な機能です。

・高機能で使いやすい取引ツール
「マネーパートナーズ」の「クイック発注ボード」は、取引に必要な情報が1画面に集約されていて、チャートを見ながら直感的に操作できます。スマートフォン用アプリ「HyperSpeed Touch」「HyperSpeed Touch nano」も、最低限のアクションですべての操作が行えるよう工夫されている「親切設計」のアプリです。

3-2. LIGHT FX

出典:

FX初心者は少額取引がおすすめ!ポイントや注意点を徹底解説

(写真=LIGHT FX公式ホームページより引用)

「LIGHT FX」は、1000通貨単位から取引可能で、少額から始められるFX会社です。「みんかぶFX年間ランキング」の「スワップ部門」では、2年連続で第1位を獲得しており、高金利通貨でスワップ運用を狙いたい方にもおすすめです。

【LIGHT FXの基本情報】

項目 詳細
取引手数料 無料
最低取引単位 1000通貨単位
最低入金額 指定なし(ダイレクト入金は最低5000円以上)
通貨ペア取扱数 29通貨ペア
スプレッド 8時~翌5時 原則固定
・米ドル/円:0.2銭
・ユーロ/円:0.4銭
・ポンド/円:0.9銭
即日口座開設 不可(最短翌日取引可能)
キャンペーン 新規口座開設キャンペーンで最大5万円キャッシュバック

【LIGHT FXの特徴・おすすめポイント】

・1000通貨単位で取引可能
「LIGHT FX」は1000通貨単位の少額から取引できます。レバレッジ25倍で1ドル=100円の場合、約4000円の証拠金で取引できることになります。

「LIGHT FX」の最大の特徴は、「メキシコペソ/円」「トルコリラ/円」「南アフリカランド/円」のような高金利通貨も1000通貨単位で取引できることです。ほかにも1000通貨単位で取引できるFX会社はありますが、高金利通貨だけは1万通貨単位で取り扱う会社が一般的です。

高金利通貨を少額から取引したい方にピッタリのFX会社だといえるでしょう。

・業界最高水準のスワップポイント
高金利通貨に強い「LIGHT FX」は、業界最高水準のスワップポイントも誇っています。「みんかぶFX年間ランキング」では、「スワップ部門」で2年連続(2019・2020年)第1位を獲得しました。

例えば、2021年10月11日の時点で、「南アフリカランド/円」と「メキシコペソ/円」のスワップポイントは、10万通貨あたり81円でした。スワップポイントは毎日もらえるため、変動がなければ年間2万9565円になります。

・高機能かつ使いやすい取引ツール
取引ツールは「パソコン向け」と「モバイル向け」があり、取引スタイルに合わせて使い分けられます。
パソコン向け取引ツールは、高機能で本格的な取引環境が得られる「アドバンスドトレーダー」と、シンプルで操作しやすい「シンプルトレーダー」から選べます。
FX取引初心者は、ベーシックな機能をとことん使いやすくした「シンプルトレーダー」から始めることをおすすめします。

3-3. 松井証券 MATSUI FX

FX初心者は少額取引がおすすめ!ポイントや注意点を徹底解説

(写真=松井証券 MATSUI FX公式ホームページより引用)

「松井証券 MATSUI FX」は、総合ネット証券会社の「松井証券」が提供するFXサービスです。多くの会社で最低取引単位を1000通貨単位・1万通貨単位としていますが、MATSUIFX は「1通貨単位」から受け付けている数少ないFX会社です。

【松井証券 MATSUI FXの基本情報】

項目 詳細
取引手数料 無料
最低取引単位 1通貨単位
最低入金額 1万円以上
通貨ペア取扱数 20通貨ペア
スプレッド 原則固定スプレッド
・米ドル/円:0.2銭
・ユーロ/円:0.5銭
・ポンド/円:1.1銭
即日口座開設 可能
キャンペーン 新規注文1万通貨枚に4円のキャッシュバックキャンペーン

【松井証券 MATSUI FXの特徴・おすすめポイント】

・100円から始められるFX取引
MATSUI FXでは1通貨単位での取引が可能です。「米ドル/円」で1米ドル=100円の場合、100円から取引ができる計算です。取扱う通貨ペアも20通貨ペアあり、「メキシコペソ/円」「南アフリカランド/円」「トルコリラ/円」など、高金利通貨の取引にもチャレンジしやすいでしょう。
リスク分散のため複数の通貨ペアを取引する際も、少額から始められることが大きなメリットです。

・総合ネット証券ならではの高機能取引ツール
株式や投資信託などさまざまな金融商品を取り扱う松井証券ならではの、使いやすくて高機能な取引ツールもおすすめです。特に、「松井証券FXアプリ」は、「スピード注文」「チャート」「為替ボード」「マーケット情報」など、取引を行うのに欠かせない機能が満載です。LINEで設定した経済指標や市場の動向を知らせてくれる機能もあり、FX取引初心者をしっかりサポートしてくれるでしょう。

・選べる4種類のレバレッジコース
投資スタイルに合わせてレバレッジを1・5・10・25倍の4種類から選べます。レバレッジを25倍かければ証拠金率が4%となり、大きな金額の取引が可能になります。できるだけリスクを減らしたい初心者から、多くの利益を狙いたいチャレンジャーまで、幅広いレベルの取引ができるFX会社だといえるでしょう。

3-4. SBI FXトレード

FX初心者は少額取引がおすすめ!ポイントや注意点を徹底解説

(写真=SBI FXトレード公式サイトより引用)

「SBI FXトレード」も、 MATSUI FXと同様に、1通貨単位で取引できる数少ないFX会社です。初心者でも利用しやすいサービスを提供し、「2021年オリコン顧客満足度調査」で2年連続1位と、高い評価を得ました。
通貨ペア取扱数も34種類と業界トップクラスで、取引の選択肢が多いのも特徴です。

【SBI FXトレードの基本情報】

項目 詳細
取引手数料 無料
最低取引単位 1通貨単位
最低入金額 制限なし
通貨ペア取扱数 34通貨ペア
スプレッド 注文数量が1000通貨までのスプレッド実績値(2021年10月分)
・米ドル/円:0.09銭
・ユーロ/円:0.30銭
・ポンド/円:0.69銭
即日口座開設 可能
キャンペーン 新規口座開設と取引で最大5万円キャッシュバック

【SBI FXトレードの特徴・おすすめポイント】

・1通貨単位の少額取引可能
「SBI FXトレード」では、1通貨単位の少額取引が可能なので、レバレッジを最大25倍かけると、約4円の証拠金から「米ドル/円」の取引ができる計算になります。

業界トップクラスの34通貨ペアを取り扱っており、リスク分散やレバレッジを活用した幅広い取引が可能です。

・業界最狭水準のスプレッド
「SBI FXトレード」のスプレッドは、1000通貨までの取引で業界最狭水準を誇ります。例えば、「米ドル/円」では0.2銭が最小水準のスプレッドだとされていますが、「SBI FXトレード」ではその約半分の0.09銭です。
スプレッドは取引毎にかかる取引コストですから、狭いほどコストを抑えられます。特に、取引回数が多くなるデイトレードのような、短期投資を考えている方におすすめのFX会社です。

・忙しい方も安心の積立FX
事前に設定するだけで自動購入してくれる「積立FXサービス」も、忙しくて時間の限られている方にとってたいへん便利です。購入のタイミングは毎日・毎週・毎月から選ぶことができ、積立FX口座に「住信SBIネット銀行」から自動入金の設定もできます。振込手数料は0円ですから、無駄なコストをかけず着実な資産運用が可能です。

3-5. みんなのFX

FX初心者は少額取引がおすすめ!ポイントや注意点を徹底解説

(写真=みんなのFX公式サイトより引用)

「みんなのFX」は1000通貨単位で取引できるほか、業界最狭水準のスプレッドを「ハッピーアワーキャンペーン」でさらに縮小するなど、お得に取引できるFX会社。「みんかぶFX年間ランキング」では、「総合部門」「スプレッド部門」で第1位を獲得しています。

【みんなのFXの基本情報】

項目 詳細
取引手数料 無料
最低取引単位 1000通貨単位
最低入金額 指定なし
通貨ペア取扱数 29通貨ペア
スプレッド 原則固定スプレッド(例外あり)
・米ドル/円:0.2銭
・ユーロ/円:0.4銭
・ポンド/円:0.8銭
即日口座開設 可能
キャンペーン 新規口座開設と取引で最大5万円キャッシュバック

【みんなのFXの特徴・おすすめポイント】

・1000通貨単位での取引ではじめてでも安心
「みんなのFX」は1000通貨単位での取引が可能で、29種類の通貨ペアを取り扱っています。高金利通貨の場合は1万通貨単位からの取引となるケースが多いですが、「みんなのFX」では「ロシアルーブル/円」のみが1万通貨単位での取り扱いです。

人気高金利通貨の「南アフリカランド/円」「トルコリラ/円」「メキシコペソ/円」は、1000通貨単位での少額取引が可能です。

・スプレッドにもスワップにも強いFX会社
「みんなのFX」は、スプレッドの「ハッピーアワーキャンペーン」を随時開催し、「ユーロ/円:0.4銭→0.2銭」「ポンド/円:0.8銭→0.5銭」「南アフリカランド/円:0.9銭→0.3銭」など、業界最狭水準で提供しています。

またスワップポイントも高水準で、高金利通貨ペアを活用したスワップ運用にも最適です。
デイトレードから長期運用まで、幅広い取引スタイルに対応できるFX会社だといえるでしょう。

・はじめてでも簡単!本格システムトレード
「みんなのシストレ」で、本格システムトレードによる取引も可能です。これは「みんなのFX」で実際に取引するトレーダー情報をもとに、24時間自動売買を行うサービス。SNS感覚で優秀なトレーダーを選び、フォローするだけでシステムが取引を行うことができます。
また自分で自動売買プログラムを選択することもでき、感情に左右されない機械的な取引を進めることができるでしょう。

4. 少額でFX取引を行う時の注意点

少額からのFX取引は初心者も手軽にできておすすめではありますが、注意点もあります。

ここでは、少額取引で注意すべきポイントを3つ解説していきましょう。

4-1. ロスカットされやすい

少額でFX取引を行う時の注意点に、ロスカットされやすいことが挙げられます。「ロスカット」とは、相場が予想と反対方向に動いて損失額が一定の比率になったときに、保有しているポジションが強制的に決済される仕組みです。これはトレーダーの損失が拡大しないよう資産を保護するための措置ですが、投資資金が少額の場合は、少しの値動きで損失額が一定の比率に達してしまいます。

FX取引では、利益と共に損失のリスクがあることも忘れてはならず、ロスカットを念頭に入れつつ取引を進める必要があります。

4-2. ポジションを放置しない

少額でFX取引を行う場合は、ポジションを放置しないよう注意する必要もあります。

特に初心者は、相場が予想を反して損失に動いている局面で、「損切り」をすぐに行えない傾向にあります。
「損切り」とは、損失が拡大しないよう損失を確定させることです。初心者は損失をなかなか認められず、「しばらくすればプラスになる」などと根拠のない希望を抱くことがあります。そのため無理にポジションを保有し続け、損失が膨らむことが考えられます。

少額での取引では、損切りのタイミングを見定め、リスクを抑えながら取引を行うよう注意しましょう。

4-3. 得られる利益が少ない

少額での取引は、「ローリスク・ローリターン」であることを覚悟しましょう。

損失は少なく抑えられても得られる利益も少なくなるため、投資をしている実感がわかないかもしれません。その結果、分析したり戦略を立てたりすることを怠り、上達しないままやめてしまうことも考えられます。

はじめは利益ばかりに目を向けるのではなく、FX取引の経験を積むことを目標にするとよいでしょう。

5. 少額でFX取引をする上でのポイント

少額でFX取引を行う時の注意点を挙げましたが、ここでは初心者が少額でFX取引をする際に、考慮すべきポイントをご紹介します。いきなり失敗して即退場にならないよう、以下の2点を抑えつつ取引を始めましょう。

5-1. レバレッジは抑える

少額取引でも、レバレッジをかけるなら大きな利益が狙えます。しかし、初心者が少額でFX取引をする場合は、レバレッジを抑えるのが鉄則です。いきなり高いレバレッジをかけると、相場が予想と反対に動いた場合の損失が大きくなり、ロスカットになってしまう恐れがあるからです。

ロスカットのライン(証拠金維持率の何%か)を理解して、余裕ある取引をしましょう。少額で取引する目的の一つはFX取引に慣れることですから、レバレッジをかけるのは経験を積んでからにするとよいでしょう。

5-2. デモトレードで試しておく

初心者がFX取引を始める前に、デモトレードで試すのは重要なポイントです。「デモトレード」とは、仮想資金を使ってFX取引を疑似体験できるサービスです。多くのFX会社では、登録不要で手軽に始められるデモトレードを提供しています。

実際の取引画面、配信レートで、本番さながらの取引が体験できますので、取引方法を学び、取引ツールの使用感を確認できるチャンスになるでしょう。

6. 少額取引向けのFX会社の選び方

少額取引向けのFX会社を選ぶには、自分の取引スタイルと合わせて、いくつかのポイントをチェックする必要があります。ここでは、少額取引向けのFX会社の選び方を解説します。

6-1. 取引単位が小さいか

少額取引向けのFX会社を選ぶ際に、まず確認したいのが「取引単位」。各社で最低取引単位が設定されており、これが実際に取引する際の必要資金に影響するからです。一般的には、最低取引単位は「1000通貨単位」または「1万通貨単位」に設定されています。

少額での取引を行うためには、取引単位ができるだけ小さいFX会社を選びましょう。本記事でご紹介したおすすめFX会社の最低取引単位を表にまとめました。

FX会社 最低取引単位
松井証券 MATSUI FX 1通貨単位
SBI FXトレード 1通貨単位
マネーパートナーズ 100通貨単位
LIGHT FX 1000通貨単位
みんなのFX 1000通貨単位

特定の高金利通貨は最低1万通貨単位での取引としているFX会社もあるため、事前に確認しましょう。

6-2. スプレッドが狭いか

「スプレッド」とは、売値と買値の差額のことで、値が大きいほど取引コストが高くなり、値が小さいほど取引コストが抑えられます。スプレッドはFX会社ごとに設定値が異なるため、事前に確認するとよいでしょう。

特に、デイトレードのように1日に何度も取引を行うスタイルでは、取引回数に応じてスプレッドを支払うことになります。

本記事でおすすめしたFX会社の中でスプレッドが最も小さいのは、「SBI FXトレード」です。「1000通貨までの取引であれば」と制限がかかりますが、少額取引の際には特に問題にならないでしょう。

6-3. 充実したキャンペーンを開催しているか

各FX会社が、口座開設キャンペーンを実施しています。その際は主に「キャッシュバックキャンペーン」が行われていますが、取引量によっては初期費用を抑えられるチャンスとなるでしょう。

ただし、キャッシュバックキャンペーンは口座開設に加えて取引量に関する条件もあるため、確認の上活用しましょう。

6-4. 少額からの取引は可能か

最低取引単位について説明しましたが、取り扱う通貨ペアごとに実際の投資資金が異なるため、少額からの取引が可能であるかを確認しましょう。

通貨ペアごとに必要な投資金額の目安を以下の表にまとめました。

通貨ペア 1通貨 1000通貨 1万通貨
米ドル/円(レート:113.871) 114円 11万3871円 113万8710円
ユーロ/円(レート:130.327) 131円 13万327円 130万3270円
ポンド/円(レート:153.829) 153円 15万2829円 152万8290円
南アフリカランド/円(レート:7.421) 8円 7421円 7万4210円
トルコリラ/円(レート:11.402) 12円 1万1402円 11万4020円

参考:松井証券 MATSUI FX 証拠金シミュレーション(2021年11月14日時点のレートを基に算出)

6-4. 取引コストは安いか

少額取引向けのFX会社選びでは、取引コストが安いかも確認しましょう。

とはいえ、本記事でご紹介したFX会社はいずれも取引手数料が無料です。実際に取引コストとして発生するのは「スプレッド」になります。そのため、スプレッドが狭いFX会社が取引コストの安い会社であると判断することができます。

スプレッドが最狭水準なのは「SBI FXトレード」で、1000通貨までの取引では「米ドル/円:0.09銭」「ユーロ/円:0.30銭」「ポンド/円:0.69銭」となっています。

6-5. 取引ツールが充実しているか

少額取引向けのFX会社選びでは、取引ツールが充実しているかどうかも確認したいポイントです。各社で高機能かつ使いやすい取引ツールを用意しており、取引スタイルに合わせてスマホアプリに力を入れている会社もあります。

テーマ別に、おすすめの取引ツールをご紹介します。

・初心者でも使いやすいパソコン向け取引ツール
「マネーパートナーズFX」の「クイック発注ボード」は、チャートを見ながら直感的に取引できる初心者にもおすすめの取引ツールです。パソコンに加えてタブレットにも対応しています。

・本格的なチャート分析ができるパソコン向け取引ツール
「みんなのFX」は、世界中で1500万人が愛用している「Trading View」を搭載し、本格的なチャート分析がストレスフリーでできると評判です。取引に必要な情報を1画面に集約させたり、ワンクリックで発注できるようにカスタマイズしたりすることもできます。

・場所を選ばず快適に取引できるスマホ専用アプリ
「SBI FXトレード」は、高機能で直感的なデザインのスマホアプリを提供しています。シンプルで使いやすい画面が特徴的で、4つのチャートが1画面に同時表示されたり、自動でトレンドラインを引いてくれる機能などが搭載されており便利です。

7. FX初心者は少額から!おすすめのやり方を紹介

「ハイリスク・ハイリターン」のイメージが強いFX取引ですが、やり方次第ではローリスクにすることもできます。FX初心者はリスクを抑えて、少しずつ稼げるよう経験を積んでいきましょう。

ここではFX初心者におすすめのやり方と、とりあえず抑えておきたいポイントをご紹介します。

7-1. 自分の取引スタイルを決める

FX取引にはさまざまな方法があり、自分に合った取引スタイルを決めることが重要です。以下に主な取引スタイルと、おすすめの方を解説します。

・スキャルピング
数秒~数分で売買取引を何度も行う取引スタイルです。少額から始められるとはいえ、素早い判断力が必要で、トレーダーにとっては比較的難易度が高いのが特徴です。初心者の場合は、FXに慣れてから挑戦したいスタイルでしょう。

・デイトレード
毎日数回の取引で、少しずつ利益を上げていく取引スタイルです。その日のうちに完結するため、ある程度の時間と集中力が必要になります。短期間で成果を出したい方で、心身ともにタフな方におすすめです。

・スイングトレード
数日~数週間で利益を狙う取引スタイルです。1日1回程度をチャート確認に費やし、短期間で利益が出ると確定します。大きな利益は期待できませんが、余裕をもってコツコツと利益を積み重ねたい方におすすめです。無理なく取引できるスタイルで、サラリーマンや子育てで忙しい主婦にも人気があります。

・長期トレード
長期間にわたり売買を行い、相場変動をチェックしながら利益が出るまで待つスタイルです。スワップポイントの獲得や、損失リスクを考慮に入れた資金管理が重要なポイントです。忙しい方でも挑戦しやすい取引スタイルで、初心者でもシステムトレード(自動売買)を活用して手軽に長期トレードができます。

7-2. 毎日1000円程度の利益を目指す

初心者がFX取引を始める場合、最初から大きな利益を期待するのではなく毎日1000円程度の利益を目指すのが現実的です。FX市場は土日が休みになるため、毎月20日程度取引ができるとすると、毎月2万円前後が目標金額になります。

無理をせずに少額でじっくりと利益を出し、慣れてきたら投資金額を上げたり、他の通貨ペアにチャレンジしたりするとよいでしょう。

7-3. 取引コストはとにかく安く抑える

先ほども説明しましたが、「取引コスト」とは、「スプレッド」のことです。スプレッドは取引毎にかかる手数料のようなものですから、できるだけスプレッドの狭いFX会社を探すようにしましょう。

8. まとめ

FX初心者は、少額からの取引がおすすめです。

知識や経験が不足した状態で、はじめから多額の投資資金を注ぎ込んで使い果たしてしまうと、FXに慣れる前に退場することになります。FX取引に初めて取り組む場合は、デモトレードを試してから少額での取引を行いましょう。

小さな利益と経験を積み重ねてから、高金利通貨や難易度の高い取引手法を試してみることをおすすめします。

9. 少額でFX取引する際によくある質問

最後に、少額でFX取引する際によくある質問をまとめました。
利益を継続的に生み出す息の長いトレーダーになれるよう、ぜひ参考にしてください。

9-1. Q:少額投資を希望するなら、取引数量の小さいFX会社がおすすめですか?

取引数量が小さいということは、少額での投資が可能であることを意味します。少額投資を希望する方は、最低取引単位が1000通貨以下のFX会社を選ぶとよいでしょう。

FX会社によって取扱通貨ペア数も異なるため、運用したい通貨があるか、1000通貨以下の取引ができるかを確認してください。

9-2. Q:スプレッドが完全に0になることはありますか?

基本的に、スプレッドが完全に0になることはありません。スプレッドが0になると、FX会社の儲けがなくなるからです。

ただし、FX会社によっては、時間限定でスプレッドを0にするキャンペーンを実施することがあります。

9-3. Q:レバレッジを下げることのデメリットは何ですか?

レバレッジを下げると、取引に必要な金額が上がるデメリットがあります。資金不足で予定していた取引ができなくなることも考えられます。

ただし、レバレッジを上げることには、証拠金に対する損失の割合が多くなり強制ロスカットのリスクも伴うため、長期で安定した取引をしたい方はレバレッジを下げておく方がおすすめです。

9-4. Q:手数料のないFX会社を選んだほうがお得ですか?

各種手数料は取引する際の負担となるため、お得にFX取引をしたければ、手数料のないFX会社を選びましょう。本記事でご紹介したFX会社は、いずれも取引手数料が無料です。

その上で、できるだけスプレッドの狭いFX会社を選ぶとお得です。

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